前回の記事で、妻は「この病院で不妊治療をしていく」と決意しました。
ただ、それからの自分はというと、正直不妊治療にしっかり向き合えていませんでした。
消極的だったというよりは、「真剣に考えきれていなかった」という方が近いかもしれません。
本来であれば、夫婦二人三脚で取り組んでいくべきことなのに、その自覚がまったく足りていなかったと感じています。
気持ちとしては「妻をサポートしなければいけない」と思ってはいました。
ただ、性格なのか、その気持ちが行動に結びついていなかったのも事実です。
今振り返ると、どこか他人事のように捉えてしまっていた部分もあったと思います。
それもあり、知らないうちに妻を追い詰めてしまっていたのです。
不妊治療と仕事の両立|妻が抱えていた現実
不妊治療を始めると、どうしても平日に通院しなければいけない場面が出てきます。
そのため、仕事を休む必要があるのですが、妻にとってそれは簡単なことではありませんでした。
ちょうどその頃、妻は転勤したばかりで、新しい職場に慣れるだけでも大変な時期でした。
そんな中で、さらに仕事を休みながら不妊治療を続けていくというのは、かなり負担が大きかったと思います。
今振り返ると、仕事と治療の両立がどれほど大変だったのか、自分はしっかり理解できていませんでした。
自分はキャンプに夢中で現実から目を背けていた
一方で当時の自分はというと、キャンプにハマっていました。
土日に泊まりがけで出かけてしまっていたのです。
妻は土日勤務の仕事だったため、生活リズムもすれ違っていたと思います。
本来であれば、少しでも妻の負担を減らすように動くべきだったのに、自分は自分の時間を優先してしまっていました。
不妊治療は夫婦で向き合うべきものなのに、どこか他人事のように考えてしまっていた部分があったのだと思います。
治療による体調の変化と見えない負担
不妊治療を続けていく中で、妻の体調が優れない日も増えていきました。
治療の影響もあり、体に負担がかかることもあったのだと思います。
ただ、そのときの自分は、体調が悪くなる理由や大変さを深く理解できていませんでした。
「大丈夫?」と声をかけることはあっても、それ以上踏み込むこともなく、結果的に妻に寄り添うことができていなかったと感じています。
目に見えない負担が、少しずつ積み重なっていっていたのだと思います。
「不妊治療をやめたい」と言われた日
そうした状況が続いた結果、妻のストレス、精神状態は限界に近づいていました。
そしてあるとき、妻の口から「不妊治療をやめたい」という言葉が出ました。
その言葉を聞いたとき、これまでの自分の行動が一気に現実として突きつけられたような感覚がありました。
ここまで追い詰めてしまっていたことに、ようやく気づいた瞬間でした。
初めて本気で向き合おうと思った瞬間
妻から「やめたい」と言われたとき、自分は相当焦りました。
それと同時に、「自分はとんでもないことをしていたんだ」と気づきました。
妻がストレスを溜め、精神すり減らしながら治療をしている中、自分は趣味に没頭している。
自分も子どもが欲しくて、一緒に不妊治療をしていこうと決めたはずでした。
それなのに、気づけばその負担のほとんどを妻一人に背負わせてしまっていた。
ここまで気づけなかった自分が、本当に情けなくなりました。
このままではいけないと、ようやく本気で向き合わなければいけないと感じた瞬間でした。
同じように悩んでいる人へ伝えたいこと
不妊治療は、どちらか一方だけが頑張ればいいものではなく、夫婦で向き合っていくものだと今は感じています。
ただ、当時の自分のように、「分かっているつもり」で行動できていない人も少なくないのではないでしょうか。
特に男性側は、どうしても実感が湧きにくく、どこか他人事のように感じてしまうこともあると思います。
でも、その小さな意識のズレが、相手にとって大きな負担になってしまうこともあります。
自分の経験から言えるのは、「気持ちだけでなく行動が大事」ということです。
もしこれから不妊治療に向き合う方がいれば、同じような後悔をしないように、少しでも参考になれば嬉しいです。

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